1年から3年が妥当となる周期になる
分銅の校正期間を知る前に、その周期はいつが妥当なのでしょうか。とある委託業者いわく、標準の管理状況によって一概に言えないものの、1年周期が安心でき、長くとも3年が妥当だといいます。しかし、錆鉄製の枕型分銅ともなれば、1年が妥当な周期でもあります。他に、特級分銅であれば3年といわれ、ステンレスや黄銅の基準ならば5年です。実用となるのであれば、その期間は年に1回以上は校正すべきです。これに関しては、「質量標準管理マニュアル」に掲載されていますから確認しましょう。JCSSやJISなどがありますが、材質が鋳鉄でないのなら、3年以内が期間として推奨されているようです。実用標準・ISO9001を例にあげれば、年に1回以上の検査も追求しなければなりません。このように、用途により違いもありますから、分からないことは委託業者に問い合わせることで解決させましょう。
誤差を追及したくないならレンタル
ちなみに、こうした委託業者ならば、費用をかけたり、定期的なメンテナンスをしたりするコストを抑えるためにレンタルサービスを提供してくれています。所有するJCSS校正付きとなる分銅の単品・セットのレンタルができれば、煩わしさもないでしょう。レンタル希望なら、見積もりも出してくれますし、誤差のないことを証明する書類のコピーも添付してくれます。また、委託業者だからこそ、トレーサビリティ証明書もほしい、そうしたリクエストにも応えるようです。どこでおもりの誤差が生じるのか、それすら定かではなく、自社で検査をしても消費者へ提供する商品に不安が残るのならば、委託業者やレンタルサービスを活用すべきです。誤差、狂いはどのようにできるのか、そこも追及できます。
委託業者を選ぶことも必要になる
問い合わせに多いのは、等級が分からないという問題です。天びん・はかり用に選択するにも悩みどころでしょうが、委託業者いわく、E2級やF1級などがある中、新規で購入した天びん・はかりの目量や精度から選択するのが望ましいようです。一例として、210g/0.01mgならばE2級、210g/0.1mgならばE2級が一般的に選ばれるのですが、精度によってはF1級を選択します。ちなみに、委託するにしても、認定事業者の質にまでこだわりましょう。国の代理機関ですが、その請負のサービス、費用、スタッフの技術は微妙に異なります。もちろん、通産省による厳格な審査パスで認定されてはいますが、そこから先のサービス、質量の分野には違いがありますから、注意しましょう。